1951-02-20 第10回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
○谷川説明員 電力あるいは造船関係に必要な経費につきましては、ただいま政府におきまして検討いたしました数字は、この予算に現われておるところで一応足りるという考えでありますが、さらにその計画等につきまして愼重検討した上、もし必要であれば経済再建安定費の方から、さらに追加的に支出する計画をとることができるような仕組みになつておるわけであります。
○谷川説明員 電力あるいは造船関係に必要な経費につきましては、ただいま政府におきまして検討いたしました数字は、この予算に現われておるところで一応足りるという考えでありますが、さらにその計画等につきまして愼重検討した上、もし必要であれば経済再建安定費の方から、さらに追加的に支出する計画をとることができるような仕組みになつておるわけであります。
○林(百)委員 そうすると、たとえば海運だけでも百十五億で、一般の民間銀行の引受がこの倍として、大体二百三十億ぐらいですか、第六次計画を遂行するためには、大作五百億の資金がいるというのですが、現に船腹問題で非常に困難しておるこの海運へ、経済再建安定費としてリザーヴされておる見返り資金を、当初から組まないのはどういうわけなのです。
○林(百)委員 新聞の伝えるところによると、あなたとはむしろ逆で、経済再建安定費の方はなるべくこうしておいて、むしろ造船の方は資金運用部の方の余裕金のうちから何とか出すということであつて、見返り資金の経済再建安定費は、なるべくこれを温存しておきたいというのが政府の方針のようですが、その辺はおわかりないですか。
では将来どういうところに使うつもりであるか、経済再建安定費というのは、どういうことを考えておるのか、お聞きしたい。
○池田国務大臣 昭和二十六年度に経済再建安定費としてとつておいて、必要の都度これを出そうというのであります。経済再建安定費は、日本の産業復興、国民生活安定に必要なる経費をこれから出す予定であるのであります。
一方見返り資金は二十五年度の債務償還費五百億円を二十六年度へ繰越し、さらに二十六年度分は、経済再建安定費のうち約五百億円を次年度へ繰越すことになつているようであります。これは米国対日援助が遠からず打切られるのに備えるための、適当な処置であろうと思うのであります。
それから尚この外にいわば予備費的な経費、これを予算上は経済再建安定費と呼んでおりますが、これが二百八十一億になつております。合計しまして千五百八十一億というのが予算上各項に分けて入つておるわけであります。そこで又各項の中の中身でありますが、この中身を決めるのがいわゆる見返資金の運用計画を作るという仕事でありまして、これは経済再建の見地から安定本部が決めて行くという建前になつております。